バスプロデビューイヤー河口湖戦の続き

毎日毎日、様々な出会いがあります。
そして、付き合いが始まり素敵になるように頑張りますが、
なかなか上手くいかない…。
ただただ、大切な人の期待に応えられない事ばかり…。

それでも、思い付く事を自分でやるしかないですね。



【続き】

エレキが使えないままスタートしました。
行き先は大石沖である。

何艇かのボートが浮いている。

エンジンを切って適当にキャロを風上に投げて、風に流されての不本意な釣りをする…。
「情けない・・・」
ただ、2投目でキーパーをキャッチ。
5投目でもキーパーをキャッチ。
「幸先はいいかも」

そして、適当にエンジンで移動しを繰り返して4本のキーパーをキャッチした。
「あと、一本で初のリミット達成だ」

しかし、河口湖特有の季節風が吹き始めキャロどころではないし、釣りどころではない。

風裏を探してはキャロを繰り返すも、エリアもレンジも違うのかバイトもない。
「やっぱり大石沖しかないのか…」

帰着時間となり戻るも、エンジンのみの接岸は厳しくアタフタ、アタフタし何とか帰着。4本をウエインすると1200g位で順位は40番位であった。


「いいのか?悪いのか?」
ちなみに1500gで15番位だったと(注・記憶が曖昧かも)。
「あと一本で上位だったんだ…」と思うと悔しいと感じたと今でも覚えている(苦笑)。


田口さんとその仲間達は10番前後である。
「SHINGOも後一本釣れたら…でも、その一本が難しいんだよなぁ〜」(注・奥の深い言葉である)

当時の田口さんに対する私の答えは「エレキがあったら…」と思うダメ人間ぶり(苦笑)

その後は日が暮れるまで何とかエレキをセットすべく悪戦苦闘を繰り返し取りあえず使えるようにした(注・たぶん)。

この時に使用したエレキは、ショップのオーナーが

「これが最新式だ!これからはコレだ!!(注・いい加減なオーナーと莫迦な客の話みたい…超苦笑)」

という事で、フットコントローラー部分がリモコン式のタイプである(注・使用するのは今回で2度目…無謀である)。

【取説】
コントローラーを右に踏むと、右に電動で回り離すと止まる。
コントローラーを左に踏むと、左に電動で回り離すと止まる。
コントローラーの後ろを踏むとペラが回る。
【取説以上】

というエレキである。ペダル式と違い力がいらない。場所もとらない。配線もすっきりと良い事尽くめであるように感じるが、重大な落とし穴もあった…。

取りあえず明日はエレキを使える事に満足し
「明日はリミットを揃えてやる」

コンビニで夜の弁当と、明日のパンと飲み物を補充し一人湖畔で食べていると琵琶湖であった○○君と再会した。


「出てたんだ」
「でてたよ」

「どうだった」
「4本で40番位」

「オレは3本で15番位」
「?」

「シャロー勝負したからさ、バラシも多くて…獲れていたら5番以内だよ」
「すげーじゃん」

「これから、健康ランドに泊まりに行くけど一緒に行くかい?」
「いくら?」

「風呂と仮眠室の利用で3000円以内、話もしたいし…仲間も合わせて5人位だけど」
「…んーーいいよ」

そして、健康ランドに行くために5人と合流して入場し、風呂に入り飲食室で顔を合わせ自己紹介が終ると『釣り談義(自慢)』が始まった(笑)。

「オレは、今日の試合のために4日間練習してパターンを見つけた…」
「オレは、何年も釣りを河口湖でしてるからバスの行動がわかる…」
「オレは、この日のために○○ルアーを手に入れて練習でバンバン…」
「オレは、狙った場所に入れなくてダメだったけどセカンドエリアで…」

今では顔と名前は思い出せないが、みんな若く夢を語り合った。

「オレは、バスプロで食っていく等々!」
「オレは、スポンサーを沢山付けてメジャーになってやる等々」
「オレは、優勝してボートを買い換える等々」
「オレは、お立ち台に立ってみたい等々」

みんな凄い目標を真っ黒に日焼けした顔で笑顔で語る。

正直、私は驚いた…みんなスゲーと思った。

「オレは…何も考えてない…皆の話も分からない…」

この晩の事は疲労と睡魔とで記憶は断片的であるが、『何か大事な事』を感じた。

深夜近くまで話が盛り上がり4時間位寝たら起床時間になった。

目が開かない。5秒しか寝てない気分だが、釣りが出来ると思うと目がだんだんと開くから不思議である。

準備を済ませ、ミーティングをしてスタートとなったが…。

続く