SHINGOがバスプロになるまでの軌跡(奇跡)の続き

印旛沼で初の大人のブラックバスを釣りご満悦の私の相棒が「まぐれだーーー」と罵る。
週末の印旛沼へ向けて若い2人は各々相手を“ぎゃふん”と言わせるモノを買い漁る…。

お互い

「これで勝ったるぜよ」

私はゲーリーグラブを強制的(注・ココでは書けません)に追加し、3Sワーム(4インチのストレート)というモノまで追加した。

相棒はティーズワームを密かに購入して対決の朝を迎えた。
お互い顔をみるとニヤニヤしている。

咄嗟にお互い

「まさか…こいつ何か仕込んでいるな…」

あさひなボートに着くと速攻準備をして出撃。
おかあさんが何か言ってる(叫んでいる)が聞こえない。
今にも降りそうな曇り空の中をスタートした。
私が向かうは先週釣れた矢板である。
相棒が新川へ向かう…。

それを見た私は「勝った」と勝利を確信した。

ポイントに着きドキドキしながらルアー(注・ホッテントットの偽物)を投げる。
リールを巻き、ルアーが泳ぐ(泳がない)直ぐに根掛かりで失くす

「もう、終った…」
(注・貴重なルアーの損失は精神的にショックがデカ過ぎである時代)


「もう立ち直れない…」

と5分程ボー然としていたら50m先でボイルが起こった。

「あーーーー今日はあそこでかーー」
一気にボートを漕ぐ漕ぐ漕ぐ…。

近づいてもボイルは続いている。手持ちのタックルにはゲーリーグラブのテキサスリグがあり迷わず投げる。


「あーーミスった・・・」

ルアーはボイル地点から5mも横にそれていた。


「はッ、早く回収して投げなくては…」

ルアーを一気に回収する。

「もうじきだ…」


と思った瞬間にロッドごと引っ手繰られる衝撃が起こり目の前で大人のブラックバスがジャンプする。



「うぉーーかっこえぇーー…すげーーー」


ボートに抜き上げ巻尺で計ると37cmの立派な大人のブラックバスである。小さめのクーラーボックスに水を入れてブラックバスを入れる。

「ちょっと小さいけど我慢してね!おまえでオレは勝ったも同然だから…」

そして、ボイルも終わり、雨、霙(ミゾレ)が降って来た。
一気に寒さが増して帰ろうかと思ったが、ココまで来たからにはもう少しやろう…。

すると向こうの方から手漕ぎボートに2人で乗った釣り人達が来た。しかも電動モーター(ハンドコン)を付けて優雅に、かっこ良く釣りをしている…。
「何だ?エンジンにしては静かだけど?…二人とも雑誌に出てくる人みたいにかっこ良いぞ…誰だ?…テンポ良く何を投げてるんだ?」

観察しながら通り過ぎるの見守ってると私の10m程の前で大人のブラックバスを釣り上げて直ぐに逃がした。

「えーー折角釣ったのに直ぐに逃がすのか?もっと観察すればいいのに…」

すれ違い様に
「釣れますか?」
とおじさん2人組みに問われたので
「1匹釣れましたよ、コレでとゲーリーグラブを見せる」

「おー良く手に入ったね(笑)、僕らはお互い20匹位は釣ったよ!印旛沼は最高だね?」

「え?お互い20匹?40匹以上…本気(マジ)でぇーーー」

「あー春の○○で●●だから、△△でやってればナイスブラックバスが◎◎だよ」

「あの〜チンプンカンプンなんですねど…」

「あーバサーを読みな(笑)」

「…はぁ…」


すれ違い様にもお互いが大人のブラックバスを釣る(ダブルヒット)。

「スゲーーオレがやった後なのに…オレもあんなに釣りたいなぁ…」


見よう見真似で流して行くと軌跡が起こった。

テキサスリグのグラブに大人のブラックバスが猛アタックしゴンッゴンッをルアーを引っ手繰っていく。
“あわせ”も効いたのか2匹目をゲットした。
ドキドキのままキャストを繰り返すと2投に1匹が釣れる(平均サイズは35cm)。
無我夢中で釣って行き、手持ちのゲーリーグラブが無くなってしまった…。

「凄い凄い凄過ぎる…40匹以上は釣ったぞ…」
親指の付け根からは血が噴出していた…。

適当にワームを付けるもアタリはたまにあるが釣れない状態になる。寒さもピークになり早めにボート屋さん帰る。

“あさひなボート”のおかあさんが、私の早い帰りにビックリして見ている。
「どうしたの具合でも悪いの?霙で寒かったでしょう?あれほど霙か雪になるから早く帰って来なさいって言ったでしょう?」一気に捲くし立てる。
心ココにあらずの私には全く聞こえてませんが…(苦笑)

相棒は38cmのバスを持って自慢気に見せる。
オレの37cmと比べてご満悦。

反応しないオレに相棒が
「なぁ、今日は何匹釣った?オレは5匹も釣ったぜ」
「あー、オレは40本以上釣ったよ…」
「うそつくな!!」
「いや、本気(マジ)で…凄かったよ」と言って血の吹き出た指を見せる。

相棒は絶句である。

「どこで釣った?何で釣った?」
質問攻めである(笑)。

この日を境に本格的というかブラックバス探検隊(隊員2名)が結成された。

来週も行こうぜ!!

「なんで、釣れたんだろう?バサーを読まなくては…何が書いてあるのか?」



続く