初期修行編の続きを…

『想像する創造』を始めました。
頭の中にある『SHINGOの釣魚を狩る』為のシステムの構築と、それを補佐するアイテムの創造に着手しました。


「さて、私は何を生み出せるのか?」


まったく想像できませんし、産み出せないかもしれません。
今は、不安よりワクワクするので本能の赴くままに挑戦します…お楽しみに気長にお待ち下さい。

【続き】

“エレキのワイヤーが切れる”という不測の事態に対応する為に予備の“リモコンエレキ”をセットするもコントローラーを家に忘れるというお笑い話の結末に呆然としていた。(注・凍るとはこのコトらしい)

そこに運良く(運悪く)私の呆然と仁王立ちする姿が目立ったらしく声を掛けてくれた人物がいた。


「SHINGOなにやってんだ?」


はッ、として振り返り涙目に写った人物は田口さんである。

事情を説明すると…
「まだまだ甘いなァ(笑)」の答えである。
「…」



「じゃあ、アイツに訊いてみろよ」
「え?誰?」


紹介されたのが当時ロイヤルホテルで仕事をしながら試合に出ていた
川口○人選手(注・現在は超有名人でゲーリーファミリーの一員)である。

(…中略…イロイロありましたが…)

そこでハンドコンを借りるコトになった(感謝)。
ギリギリで準備をして受付をして田口さんに無事?を伝えてスタートである。
あたふたとスタート準備をして大石沖に向かう。

数艇が思い思いの場所でキャロっていた。

「よーし、頑張るぞーーー」

キャロニスト(見習い)SHINGOとして4インチのゲーリーグラブ(黒)からスタートしたのだが…。

ハンドコンではドラッキングコースが上手くできない。



「やりにくいなァ…」



バイトがあるもフッキングが効かない。
ルアーをMT`Sベイト(ウォーターメロン)に変えるも同じである。

大石沖に田口さんの姿もあり2時間弱でリミットを揃え、何処かに移動していった。
「流石、キャロニスト」
次いで、竹内(正美)さんもリミットを揃えて移動していく。
「流石、キャロニスト」

そんな中、多少の風に翻弄されるキャロニスト見習いの私…。

風に流されて大石の葦の前に辿りついた私は、何を思ったのか未だに不明であるが印旛沼用にセットしてあったスピナーベイトを投げ出した。

「クリアーウォーターにスピナーベイトが、安全に泳いでいる…バスのバの字もいない…(注・壊れたのか?)」

「ウィードも綺麗だな…スピナーベイトもキラキラして綺麗だな…これでバスが釣れたらかっちょいいのに…」


「あのウィードのポケットって深いのかな?」


そんな疑問が生まれたので、キャストしながら遊んでいた(?)私はスピナーベイトをウィードポケットに落としてみた。

「へェー結構深さもあるんだ…じゃあ、あっちのポケットは…」

そんな他愛のない作業をしていた時にポケットから出るスピナーベイトの後ろに魚の影が見えたような気がした。


「あれ?魚じゃないのかな?」

そして、次のポケットに落として穴から出てきたスピナーベイトに黒い影が覆いかぶさりゴンッという鈍い感触が手に伝わった。

「なッ、何だ?」


行き成り目の前でテールウォークするバスが現れた。口にはキラキラ光るスピナーベイトのようなモノをぶら下げて…


「あ、オレのだーー」


呆然としていた私の意識が戻り、必死にリールを巻きランディングしたバスは40cm弱のナイスバス(ビックバス)である。

「うぉーーすげーのが釣れた!!」

足はガクガク、心臓はバクバク、頭はクラクラ、指はブルブルと震えながらライブウエルに入れたバスを見ると

「すげーーこんなに震えているぞー」

新鮮なショックと新しい自分の一面を知った瞬間である。


続く