バスプロ初期修行編(珍道中編)
バスプロという、よくわからない世界に踏み入れて2年目のSHINGOは、ただ我武者羅に右往左往していた。
雑誌を読みバスプロの名前を覚えたり、強そうなバスプロの記事を読んでは感心していたように思う。
「オレも河辺プロみたいになりたいなぁ…」そんな新人である…。
春の河口湖で2年目の幕が上がった。
前の週は印旛沼でバスを釣ったのと、雑誌の河口湖に関係する記事を読んだというプラをして会社を終えた金曜日の夜に河口湖に向かった。
「今回は釣るぞー」
しかし、早朝の私を河口湖は厳しく待ち受けていた。
「なんじゃーこの寒さは…」
寒くてガタガタである。
ボートを降ろすのも一苦労であるが、何とか降ろしてボートのセッティングをする。
リモコンコントローラーのエレキではあるが、少しだけ練習したので大丈夫(?)と自分に言い聞かせてセッティングをする。
受付に行き、田口プロに挨拶をする。
その横には竹内プロ(注・MT`Sベイトの社長)というディープレンジ・キャロニストのエキスパートである。
田口プロ、竹内プロがこっそりと
「これを使ってみろ」
と『MT`Sシャットのアボガドグリーン』を手渡してくれたのを思い出す。
「これ?」
正直釣れる気がしないが“何かある”と思いながらポケットにしまいスタート準備に入る。
私は、キャロにしたゲーリー4インチグラブの黒とウォーターメロンに賭けていた。
寒さにガタガタであるが無事にスタートをして大石沖に向かう。
しかし、そこには誰もいない。
「なぜ誰もいない?」
そんな事も当時はわからない自分が恥ずかしいのであるが…(苦笑)。
しかも「ラッキー貸切じゃーーー」と期待に胸を膨らませてキャストをした。
続く