ザッカー秘話4(完結編)

長く連載した感じですみません。

【続き】
やっと、いい感じで使える事になったザッカー、K−Ⅱ達を桧原湖戦に投入してみる事にした。

『スモールマウスバス』

この魚へは果たして効くのか?

イメージした感じだけで用意したハードルアーは、ミノー、シャット、小型クランク、スピナーベイト、テールスピンジグ。
ソフトルアーは、ノーシンカー、ヘビキャロ、スモラバ、ダウンショットである。

プラの帰還は2日である。
秋の定番エリアからSHINGO的なアプローチを様々な角度から検証していった。いや行こうと思った。
だが、生活のバイト、バイト、バイトで気持ちも身体も腐り気味であった。いや腐っていた。

「オレは何でバイトしているのだろうか?」
「何をやっても上手くいかない」

兎に角、桧原湖に…。
ただ寒波到来で速攻高熱を出す。

「オレは何をしたいんだろう?間抜けだ…」

こんな精神状態で釣れる訳がない。
「ダメです、SHINGOは死んでます…」
少し泣いた。
「死んだから好きにやらせてもらいますか…」
こんな心情で高熱で悪寒が走る中でプラを開始した。

様々なルアーを可能性を求めてキャストして行く…。

「それにしてもザッカーってかわいいなぁ(注・高熱のため)」
「よし、去年以上に今年も頼むよ」

メインとなるエリアの各箇所でシャローもディープも兎に角キャストしてみた。
雑念がないのか釣れても釣れなくても黙々とチェックをした。
シャロー以外は何処でも釣れる。
冷たい雨の中だが『4m〜5mライン』にベイトが絡むといい事が分かった。そしてシャローはチェイスもないが、あるパターンでナイスキーパー(推定500g〜700g)がポロッとでる。

「このレンジにいるベイト(ワカサギ)に着くスモールって簡単に釣れないのかな…(試行錯誤中)」

「もしかしたら…」

でも違う。

「もしかしたら…」

ちょっと釣れるが違う。

「もしかしたらトリックスターが…」

いい感じである。

「では、ここにザッカーを通したら…」

ビンゴである。

たぶん、見た事がないからである(笑)。
さらに見ても怯えにくい(注・今年中はである)。
これが皆が投げ出せば変わるであろうが…。

レンジが変わればザッカー、K−Ⅱというミノータイプのルアーでならカバーできると思います。さらに深い場合はキャロにしてやれば今回のトリックスター釣り(注・このつり方の総称)』は完成である。

シークレットキーは、ベイトの上を軽く当てて上に逃げていくようにトリックスター(ザッカー、K−Ⅱ、その他)を動作させてバスを浮かせて釣り。若しくはキャロでボトムに逃げるように動作させて釣るのである。

だから、ラージもスモールも攻略は可能である。

私が優勝した後に行なわれた桧原湖戦での優勝及びお立ち台の方は皆『トリックスター』である事実がストロングパターンであり誰でもできる証明である。

来年も必ず活躍する釣り方でしょう。
そして、より改善されて変化もしていく事でしょう。

この『トリックスター』で
多くの方々がバスと遊べるように。
また、多くの選手がお立ち台に上がる事を祈ってます。

SHINGO