後編ぜよ・・・ハンケチの用意をして読んで下さい。

最終日
マーブル迷彩仕様のSHINGO・SPのアルミボートにタックルを乗せて会場に向かう。
寒さも感じない位に緊張をしているのが分かる。
ただ、外気温が13度と初日の9度より上がっている。

会場でタックルチェックを済ませ、ミーティングも無事に終わりスタートの準備に入る。

心臓が痛い程のプレッシャーを感じながら、1番でスタートをしていきました。最終日はバスマガジンのK氏が別船から追いかけて私の釣りの一部始終を見守って(監視)頂きながらの釣りである。

 朝一は、糠塚島の北エリアに入る。曇りと南風の関係でベイトとスモールが理想的な魚探の画面が何個も何個も映した。

「これならスイッチが入るぞ・・・たぶん」

と思い4周程ワカサギボールにトリックを仕掛けると突然スイッチが入り50分程でリミットメイクを達成した。

ウエイトは2200g前後。

すぐに気になる大川沖エリアに移動して魚探を見ると

「これまたいい画像だ」

すると奇跡的に600g台、500g台をキャッチした時点で叫び声を上げていました。
この瞬間に『優勝』が現実味を帯びてウキウキしてきました。

「これで安心してはダメだ…」

にやけた顔でベイトを見ながら釣りをして何気(注・ニュータイプとしての直感か)にライブウエルを覗くと600g台と400g台が横になっていた


「うぉー・・・あッ、あり得ない・・・」

一気に私はパニックになりました。
時間は午前10時前である。帰着できればと真剣に思いました。
とりあえず早稲沢沖に移動しチェックするも良い画面がなく釣れない。困惑し振り返ると4、5艇の取材艇が私を取り囲んでいました。


「千載一遇のチャンスを、このままで終わりたくない。移動しランガンして獲り入れ替えてやる…」


そのまま取材艇を引き連れて行動を共にしながらの移動は異様であったと思う。

「2本入れ替えないとお立ち台もないぞ…」

という恐怖感も重なり更にパニックになりながらも馬の首、月島のシャローエリアでスピナーベイト、クランクを巻き倒しながら南に下ったが、前日と打って変わってワンバイトのみである。そのまま京ヶ森まで下り前日までのお助け場に入るもベイトが6m〜7mラインから消えて、8m前後に移動していた。

「これじゃダメだ…」

時間も11時過ぎである。ライブウエルを見ると2匹は完全に死ぬ寸前である。

「絶望的だ…」

自暴自棄になりながら一気に朝のエリアの大川沖に戻るもノンキーが2本釣れただけである。

「また、チャンスを逃すのか…」

何も考えないで糠塚島沖に移動した先にベイトが映ったので試しにキャストし何気にジャークを入れるとゴーンと引ったくるバイトが来た。祈る思いでランディングすると500gのスモールで即入れ替えをし

「あと一本、あと一本、あと一本、あと…」

呪文のように繰り返してキャストするとゴーンと同サイズがバイトした。

「奇跡だ」

かなり迷いましたが600g台をこのまま殺すよりもと思い入れ替える事にした。

「とにかく奇跡だ…」

気が付くと取材船も2艇に減り、最後まで見届けたのはK氏と某バサー誌である。そして最後の劇的な出来事の一部始終を目撃してカメラに収めてもらっていた。
時間も11時45分。
その後は何もなく(何も手に付かない)1番で帰着した。

やるだけはやったが予想ウエイトは2300g前後かなと思いウエインを待つ間は2位の選手が3000gは釣っている話が飛びかい「優勝はSHINGOじゃないぞ」という声も聞こえてきました。そんな中を初めてのボートでのウエインで多くのバスフィッシングのファンの方々、取材陣の前で派手に行われるウエインショーは最高に気持ちがいい、快感と言ってもいい。
「ウエイトは2500g!」とコールされ会場が沸く(ん?予想以上にあったなぁ…)
最後に2位の選手が「3000g」とコールされ会場がさらに沸く。

「やっぱり、ダメか…良くて2位かな、3位まで落ちたかな…」

そんな事を考えながら表彰を待った。
僅差のため表彰式まで結果が分からないという状況であった。

結果は1ポイント差で優勝できました(笑)。
「奇跡だ…」

誰もやらない釣り方で、孤独にではあるがストロングに釣り勝つ事ができてSHINGOらしい勝ち方の片鱗が見えた気がする。

最後に、こんなSHINGOを応援しサポートして頂いているスポンサーである
ゲーリーインターナショナル様(河辺夫妻)
東レフィッシング様
メガネの坂本様
がまかつ
V6マリン様
タックルベリー様
プロズファクトリー様

に感謝致します。

そして、
SHINGO荘の住民の皆様、ファンの皆様、仲間、友人、家族…全ての方々に感謝致します。

【タックルデーター】
①ミノー、シャット
ロット・グラス
リール・ダイワ2500番(筋肉坊主チューニングモデル)
ライン・東レバウオのスーパーフィネスの3,5ポンド
リグ・ミノー、シャットフックは“がまかつ”トレブルフックに交換
ルアー・ハンクルのザッカー(各種ワカサギカラー)、エバーグリーンのスーパースレッジ(リアルカラー)、スミスのパニッシュ(フローティングのわかさぎカラー)
フック・がまかつトレブル13の8番、10番

②キャロ(ミノー、シャット)
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・ダイワ2500番(筋肉坊主チューニングモデル)
ライン・東レバウオもスーパーフィネスの4ポンドにリーダー3,5ポンド
リグ・ミノー、シャットの5,5gシンカーフックは“がまかつ”トレブルフックに交換
ルアー・ハンクルのザッカー(各種ワカサギカラー)、エバーグリーンのスーパースレッジ(リアルカラー)、スミスのパニッシュ(フローティングのわかさぎカラー)
フック・がまかつトレブル13の8番、10番

③ノーシンカー
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・ダイワ2500番(筋肉坊主チューニングモデル)
ライン・東レバウオのスーパーフィネスの4ポンドにリーダー3,5ポンド
ルアー・(エコグラブ、カットテール、カーリー)
フック・がまかつワーム322の2番、1番

スピナーベイト
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・ダイワ左巻き
ライン・東レバウオの10ポンド
ルアー・スピナーベイト(ザップ1/2OZにトレーラーにアルファーシャット)
フック・がまかつアシスト510の1番

⑤クランクベイト
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・ダイワ左巻き
ライン・東レバウオの8ポンド
ルアー・シャロー小型クランク
フック・がまかつトレブル13の6番(赤)

⑥キャロ
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・ダイワ2500番(筋肉坊主チューニングモデル)
ライン・東レバウオのスーパーフィネスの3ポンドにリーダー2ポンド
ルアー・(ハイパーシャット、エコグラブ、エコサターン、ガルプフライ)
フック・がまかつワーム322の2番、ワーム324の6番(赤)

⑦ダウンショット
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・ダイワ2500番(筋肉坊主チューニングモデル)
ライン・東レバウオのスーパーフィネスの2ポンド
ルアー・(エコカットテール、カットバック、ガルプカニ、ニードル)
フック・がまかつワーム324の8番(赤)のマス針
シンカー・ザップダウンショットシンカー1/8OZ

⑧スピンテール
ロット・カーボンミディアムアクション
リール・シマノ左巻き
ライン・東レバウオの10ポンド
ルアー・スピンテール(シャンシャ−ルのレットヘット)
フック・がまかつトレブル21の6番


【偏光サングラス】
α-sight  Fa066 シューティングレットにブルーミラーSHINGO仕様

【アルミボート】
マーブル仕様のSHINGO・SP

二度目の優勝を導いてくれたタックル達です。
ありがとう。


「最後まで読んで頂きありがとうございます」

「あなたは、このレポートを読んで如何でしたか?」