韓国・KB第3戦 スポット参戦記


韓国バス!

2006年6月25日開催韓国シンガル
【日程】

  • 2006年6月23日(金)…羽田空港発−キンポ空港−シンガルへ。
  • 2006年6月24日(土)…シンガル貯水池にてプラクティス。
  • 2006年6月25日(日)…試合。
  • 2006年6月26日(月)…キンポ空港−羽田空港

 このスケジュールでKB(韓国バスプロ協会)主催のバスプロトーナメント『第3戦タックルベリーカップ』に日本よりSHINGO、山木一人プロ、明楽プロ、富樫氏の4名がスポット参戦をしてきました。

 そう私は、2年前の2004年にシンガル貯水池にて日韓親善を兼ねたKBプロ戦にJB選手達と参戦をし、幸運にも『優勝』をしました。そのキッカケで昨年は『エコタックル普及と日韓親善大使』としてJB協会よりKBの試合に2戦程スポット参戦をしましたが結果は散々でした…。

 そして、今年は2006年6月25日に開催されるKBプロ戦に日本よりSHINGOを含む4名の選手が韓国に渡った。

 キンポ空港を降りると蒸し暑い。2年前を彷彿させる暑さである。(今年も暑い試合になりそうだ)

 税関を抜けると我々を迎えに来てくれたソンさん、チョさんが出迎えてくれた。無事に合流し挨拶を交わし、荷物を2台の車に積む込みシンガルに向けて移動をする。

 車内で天候や釣りのことを聞くと…。
「韓国は梅雨中です。天候は雨が多いですが…週末も崩れそうです」
「…一応、レインウエアー(SHINGO愛用の東レバウオ・BW625)は持ってきてますからだ大丈夫です」
「バスは釣れてます。優勝ウエイトの予想は8kg以上と思います。SHINGOさんは2年前のウイナーですから釣れますよ」
「…釣れますか(8kgも)…頑張ります」

 キンポ空港から車で1時間位走るとシンガルに到着した。(懐かしいなぁ…2年ぶりだ)

 ちょうど友人(親友)でKBのバスプロ選手のジョンがボートの準備をしていたので挨拶をすると
「SHINGOさん!待ってましたよ(笑)!!日本の選手の皆さんのボートは準備できてますから各自チェックして下さい!」

 各自手配されたボートをチェックしていると、夕食の時間となりました。少し移動し夕食の韓国料理を美味しく食べて(韓国のプルコギ)から宿に移動しタックルの準備をしているうちに眠りに落ちました。



 朝は5時に集合して、確り朝食を食べてからシンガル貯水池に行く。スロープにはKBプロ選手達がプラの準備をしている(日本のトーナメントと同じですね)。そして準備のできた選手から午前6時より各自プラを行うために貯水池に散っていく…。

 私のプラは、2年前の記憶を頼りに、まずはシンガル貯水池を1周してみました。感想は“ギルのバイトが多い”のと“キーパーサイズ(25cm以上)はポツポツ釣れるが大きくても1kgのバスが単発で釣れる”という寂しい結果でした。2年前に炸裂したカイゼルジグ(ジグヘットワッキー)もギルの猛攻にあってワームがなくなるばかりである。ただ救いは“ボイルが起こるスポット”を発見したコトである。

 この事からSHINGOが推理するとアフターの回復したバスを狙うためにボディーウォーターに絡む何か(ハンプ、岬、フィッシングハウス等)にベイトフィッシュが絡むスポットとエリアで釣っていくのがいいのでは?と感じシャローから4mまでを再度チェックしてみたらいいのでは…。

 午後からは、そんなエリアとスポットをチェックしていくとサイズアップをしていきました。最大50アップの2kg近いバスが釣れましたが当てにできないので5本で5〜6kg強である。釣り方もクランク、バイブレーション、シャット、ミノー、ノーシンカーがメインでフォローにラバージグ、ノーシンカー、ダウンショットという感じである。

「朝ならサイズが上がるのかな?」

そんな期待をしながらプラを終える。

 夕食は歓迎懇親会が開かれました。みんなで焼肉を食べながら楽しい食事会となりました。

 その時に各選手が口にしたのは“優勝ウエイトは9kg”だろうと言うのには正直驚きました。(私と山木プロでは6kg〜7kgではないかという実感でしたから…)

 そこで宿に戻った速攻、ラインを巻き直したコトは言うまでもありません(笑)

 ベイトは東レバウオの10LBを12LB、14LBに変え、スピニングは東レバウオの4LBからスーパーフィネスの4,5LB、5LB、5,5LBに変えました。ハードルアーのフックも“がまかつトレブル13”の(赤)と(黒)の各サイズに交換した。

「これで2kgのバスが来ても大丈夫である」



 翌日は朝の4時起きで、確りと朝食を食べてからトーナメント会場に入りました。トーナメントの朝の進行は、日本と同じように行なわれるのでタックルチェックも受け付けも開会式も無事に終わりスタートとなりました。

 ただ、ちょっと違うのは韓国のボート免許がないのでエンジンの使用ができない。そのため日本人選手はエレキのみで試合をするという。そしてシンガル貯水池はエリアが狭いのでKB選手はエンジンで移動する時はデットスローでの移動で行なうという点である。

 私のスタート後は、プラン通りに朝はハンプから入りチェックする。エレキで移動のため先行者の2人のKB選手とバッティングするもバディーランゲージでシェアーしながら釣っていくコトに了解を得て無事に釣りを始める。

数投するもバイトもない。

「風が吹かないからダメかな」

と思い移動を考えていたら、突然に風が吹き出しバイトが出始めた。

 予想以上に爆発して、1時間後にはリミットメイクを完了し入れ替えに入る。ウエイトは6kg強である。

 気が付くと6名のKB選手に囲まれていた。そんな激戦区の中を他の選手は1〜3本という状況である。混雑してきてキャストコースがなくなったので移動し本命エリアへ移動を開始する。途中に一本入れ替えができ、完全に波に乗るコトに成功し本命のスポットに入り2kg強のバスを仕留めるコトにも成功した。ウエイトは7kg後半である。

その後1本入れ替え8kgである。(注・現実は1kg秤を2本使って量っているので7k弱と思ってましたが…)

「あと2本入れ替えができれば優勝ラインに入るか?」

 ミノー、シャットとヤマセンコーの新色のノーシンカーを駆使し4本キャッチしても入れ替えができない。さらに欲がでたのか2kg近いバスをジャンプで2本バラしてしまう始末。

「ダメか…そんなに旨くはいかないモノだ…」

 ウエインの時間が迫ってきたので泣く泣く帰着に向かう。帰りの移動時に初めて「こんなに暑い日であるが今まで感じない位に集中していたのか」というコトに気が付きました。

 帰着5分前にウエインをし検量をすると何故か人集りができた。

「SHINGOさーん、8200g!!」

 このハイウエイトが凄いのかわからない状況であるが、予想優勝ラインの9kg台ではないので「まぁ、これがSHINGOの限界か…」と思ってました。

ただし、1時間後に

「ウイナーSHINGO!!」

とコールされるとは思いませんでした。


優勝だ!

奇跡的に2年前と同じように優勝できたコトは物凄く嬉しく思います。
祝福してくれたジョン、山木プロ、富樫氏、KB選手の方達、KB会長様、スポンサー各位に感謝致します。